英語はテストのために勉強するもの?

英会話ブログ

正直に言うと、私立、公立に関わらずこれまで日本の様々な学校で英語を教えてきて、良い思い出がたくさんある一方で、悪い(残念な)事も結構あったな、と思います。もちろん生徒たちとの関わり良い思い出ばかり。でも肝心の日本の英語教育自体は、生徒たちの英語でのコミュニケーション上達に役立っていないと感じてきました。

例えば中学校の英語の授業。生徒たちにとって『テストに合格すること』が大きなモチベーションになっています。名前を呼ばれて採点されたテスト受け取る時、自分の点数が友達より高いかどうかで盛り上がっているのをよく見かけました。

テストは教科書の内容に沿ってはいるけれど、主に一語で答える形式で、『正解』か『不正解』のどちらか。リスニングの回答も、3つ~4つの選択式。

そしてテスト後、教科書の次のセクションにすすむ頃には、テストのために勉強した内容は忘れ去られてしまう・・・テストとは形式だけのもので、英語の習得やコミュニケーション能力の向上には役に立っていないと感じました。

ではどんなテストが望ましいでしょうか。
自由形式のスピーキングテストや、NETやJRTを使ったディスカッションは有効だと思います。生徒にいくつかのトピックを与え、グループでディスカッションしてもらい、毎週末には時間制限付きで本格的なディスカッション。僕はこのやり方をたくさん実践してきたのですが、何ヶ月か試しているうちに、生徒のコミュニケーションが向上していると感じることができました。適切なサポートがあれば尚更生徒の自信は向上します。

採点は、文法や発音、質問の答え方、自己表現などを基準にします。僕は努力が最も重要であることを伝え、生徒の話の途中で止めて訂正したりすることはしません。最後にフィードバックをしたり、改善点は紙に書いて渡したりしています。

このようなテストを積極的に取り入れている学校はかなり少数派ですが、存在します。素晴らしい取り組みがもっと多くの学校に広まってくれたら嬉しいです。

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